施工実績
文京区本郷|内装解体後の床レベラー工事160㎡|タイルカーペット下地
文京区本郷|内装解体後の床レベラー工事160㎡|タイルカーペット下地
設計事務所からのご依頼|真夏・手練りの大面積施工と、区画境界に生じた段差の是正まで
内装解体後に床の不陸が判明した東京都文京区本郷の現場で、160㎡の床レベラー工事を行いました。Uプライマー+床レベラーGで平均10mmの不陸を調整し、タイルカーペットが張れる下地を3日間で作成しています。真夏・大面積・手練りという条件で区画の境界に段差が生じたため、ケレンのうえポリマーミックス20番・10番の薄塗り材で是正しました。
| 症状内装解体後、床全体に凹凸。タイルカーペットを張れない状態 | 原因既存仕上げに隠れていた下地の不陸(平均施工厚10mmで調整) |
| 工法Uプライマー+床レベラーGを区画割りで流し込み | 結果真夏の手練りで出た区画境界の段差もケレンと薄塗り材で是正し、3日間で完了 |
現場概要
| 所在地 | 東京都文京区本郷 |
|---|---|
| ご依頼 | 設計事務所 |
| 工事内容 | 床レベラー工事(セルフレベリング材による不陸調整・下地作成) |
| 施工面積 | 160㎡ |
| 平均施工厚 | 10mm |
| 使用材料 | Uプライマー/床レベラーG/ポリマーミックス20番・10番(段差是正用の薄塗り材) |
| 仕上げ材 | タイルカーペット |
| 工期 | 3日間(1日目:搬入/2日目:準備工・プライマー塗布/3日目:セルフレベリング材流し込み) |
| 施工時期 | 真夏 |
内装解体後に床の不陸が判明した現場
内装を解体したところ、床全体に凹凸が多く、そのままではタイルカーペットを張れない状態でした。解体するまで既存の床仕上げに隠れていたため、着工前の図面段階では分からなかった不陸です。改修工事・原状回復ではよくある発覚の仕方で、工程の途中で下地工事を組み込む必要が出てきます。
設計事務所様からご相談をいただき、床全面160㎡をセルフレベリング材で平滑化する方針としました。平均施工厚は10mmです。
1. 下地処理とプライマー塗布
内装解体後の下地。凹凸が多く、そのままではタイルカーペットを張れない | 定規を当てて高低差を確認。平均施工厚10mmと判断 |
清掃と脆弱部の処理を行ったうえで、Uプライマーを塗布しました。プライマーは下地の吸水を調整し、セルフレベリング材の接着を確保する工程です。ここを省いたり、塗りムラがあると、接着不良やひび割れの原因になります。
あわせて定規を当てて現況の高低差を確認し、仕上がり高さを決めています。
2. バッカーによる区画割り

160㎡を一度に流し切ることはできないため、バッカーで区画を分けました。区画の位置と流す順番は、材料の運搬経路、練り場からの距離、人員の動きから決めています。
3. セルフレベリング材の流し込み
床レベラーGの流し込み開始 | 区画ごとに流し込みを進める。真夏は可使時間が短い |
床レベラーGを流し込み、区画ごとに平滑面をつくっていきます。セルフレベリング材は自己水平性で平らになりますが、それが効くのは一度に流した範囲の中だけです。
4. 流し込み完了
160㎡全面が平滑になった状態 | タイルカーペットの下地として必要な平滑度を確保 |
床全面が鏡面のように平滑になりました。この状態が保てれば、タイルカーペットを張るための下地としては十分です。
5. 区画の境界に段差が発生
区画の境界に段差が発生。先に流した面が硬化を始めてから隣を流したため | 後から流した材料が先の面に乗り上げ、波打った打ち継ぎ跡が残る |
この現場では、区画の境界に段差が生じました。原因は次の3つが重なったことです。
- 真夏の施工|気温が高く、可使時間が短くなり硬化の開始が早まりました
- 160㎡という面積|区画の数が増え、最初に流した区画から最後の区画まで時間がかかりました
- 手練りでの施工|1回の練り量と投入間隔に制約があり、隣の区画へ移るまでの間隔を詰めきれませんでした
先に流した区画の表面が硬化を始めてから隣を流すと、2つの面は一体になりません。境界に打ち継ぎ跡と段差が残ります。写真では、後から流した材料が先の面に乗り上げて波打った跡がはっきり出ています。
6. ケレン+薄塗り材による是正
ケレンで高い側を落とし、ポリマーミックス20番・10番ですり付け。グレーの帯が是正範囲 | 段差を消し、タイルカーペットが張れる平滑度に戻した状態 |
流し直しはせず、段差部を是正しました。当社の手順は次のとおりです。
- 段差の確認|定規を当てて境界部の高低差と範囲を把握します
- ケレン|高い側を研磨して落とします。ここを省いて上から塗ると、段差の山が残ったまま厚みだけが増えます
- 清掃・脆弱部の除去|研磨粉を完全に除去します。残ると薄塗り材の接着不良になります
- 薄塗り材ですり付け|ポリマーミックス20番・10番で、周囲と連続した面になるようすり付けて仕上げます
- 確認|平滑度を確認し、タイルカーペットが張れる状態にして引き渡しました
写真のグレーの帯状の部分が、薄塗り材で是正した範囲です。壁際・柱際まで連続させています。
この現場で判断したこと
セルフレベリング材は「流せば平らになる材料」と思われがちですが、実際には気温・面積・練り方・搬入条件で結果が変わります。とくに夏場の大面積は、区画割りと投入間隔の計画がそのまま仕上がりに出ます。
当社は左官・断面修復も自社で施工しているため、こうした段差が出た場合も、その場で工法を切り替えて是正まで完結できます。流し直しは工期にも費用にも大きく響くため、まず是正で対応できるかを判断します。
よくある質問
Q.セルフレベリング材は、流せば平らになるのではないのですか?
A.自己水平性が効くのは、一度に流した範囲の中だけです。面積が大きくて一度に流し切れない現場では区画を分けますが、先に流した区画の表面が硬化を始めてから隣を流すと、2つの面は一体になりません。境界に打ち継ぎ跡と段差が残ります。材料の性質ではなく、区画割りと投入間隔の計画で結果が決まります。
Q.段差が出た場合、流し直しになりますか?
A.まず是正で対応できるかを判断します。流し直しは工期にも費用にも大きく響くためです。手順は、定規で高低差と範囲を把握し、高い側をケレンで落とし、研磨粉を完全に除去してから、薄塗り材で周囲と連続する面にすり付けます。ケレンを省いて上から塗ると、段差の山が残ったまま厚みだけが増えます。
Q.施工厚はどうやって決めるのですか?
A.定規を当てて現況の高低差を確認し、仕上がり高さを決めます。今回は平均施工厚10mmと判断しました。仕上げ材によって必要な平滑度が違うので、何を張るかも含めて決めます。
Q.工期はどのくらいですか?
A.今回の160㎡で3日間です。1日目に搬入、2日目に準備工とプライマー塗布、3日目にセルフレベリング材の流し込みという工程でした。面積、搬入条件、下地の状態で変わります。
Q.営業中の建物でも施工できますか?
A.夜間・土日の施工にも対応しています。搬入経路と練り場の位置が工程を左右するので、現地を見てから施工時間を決めます。
Q.すでに打ってあるレベラーに、ひび割れや浮き・剥がれが出ています。
A.張り替えずに補修できる場合があります。原因が下地の吸水調整不足なのか、施工厚なのか、下地の動きなのかで対処が変わります。 → 床レベラーのひび割れ・浮き・剥がれ
Q.内装解体で不陸が見つかりました。工程に組み込めますか?
A.改修・原状回復では、解体して初めて不陸が分かることがよくあります。床全体の写真、段差が分かる写真、おおよその面積(㎡)をお送りいただければ、概算と必要な日数をご案内します。









