施工実績
渋谷区|築50年超マンションの貫通ひび割れ42mと爆裂4箇所|Uカット止水・断面修復
渋谷区|築50年超マンションの貫通ひび割れ42mと爆裂4箇所|Uカット止水・断面修復
1974年築マンションの貫通ひび割れ9箇所42mをUカットしSTE-500で止水、爆裂4箇所は防錆後に断面修復。4日で完了
東京都渋谷区の1974年築マンションで、住戸のコンクリート壁に出ていた貫通ひび割れ9箇所(計42.0m)・非貫通ひび割れ2箇所・爆裂4箇所を補修しました。貫通ひび割れは止水性と強度を両立できるエポキシ系材料で充填し、爆裂部は鉄筋の防錆処理のうえ断面修復しています。
| 症状貫通ひび割れ9箇所(計42.0m)、非貫通ひび割れ2箇所、爆裂・鉄筋露出4箇所 | 原因1974年築。中性化の進行で鉄筋が錆び、その膨張でコンクリートが押し出されていた |
| 工法貫通ひび割れはUカットして止水性のあるエポキシ系材料を充填。爆裂部ははつって防錆後に断面修復 | 結果4日で完了。充填状況・断面修復部の一体性・浮きの有無を目視で確認。1年保証 |
爆裂部の手斫り前。ひび割れのまわりに脆弱部と浮きが出ている | 爆裂部の断面修復が完了した状態 |
ご依頼の内容
東京都渋谷区の分譲マンション(1974年築・鉄筋コンクリート造)の管理組合様から、住戸のコンクリート壁の劣化補修をご依頼いただきました。事前調査で確認していた劣化は次のとおりです。
- 貫通ひび割れ:9箇所(合計42.0m)
- 非貫通ひび割れ:2箇所
- 爆裂・鉄筋露出:4箇所
築50年のコンクリートで起きていたこと
コンクリートはもともとアルカリ性で、中の鉄筋を錆から守っています。年数がたつと空気中の二酸化炭素で表面から中性化が進み、鉄筋まで届くと錆び始めます。錆びた鉄筋は膨らみ、その力でまわりのコンクリートを押し割ります。これが「爆裂」です。今回の4箇所も、この状態で鉄筋が露出していました。
貫通ひび割れは壁の裏側まで割れているもので、外からの水の通り道になります。そのため、ひび割れを埋めるだけでなく、水を止められる材料と工法を選ぶ必要がありました。
Uカット部に弾性シーリングを使わなかった理由
Uカットした溝には、一般的には弾性シーリング材を詰めます。しかし今回は水の通り道になっている貫通ひび割れで、止水性と、充填部そのものの強度の両方が必要でした。
そこで、硬化すると既存のコンクリートと一体になる硬質のエポキシ系材料「ショーレジンSTE-500」を使いました。水中や湿った面でも接着し、硬化後は水を通さず、痩せや変形もありません。プールや貯水槽、シールドトンネルの目地など、常に水に触れる場所で使われている材料です。
爆裂部の補修の流れ
貫通ひび割れの補修の流れ
施工結果と今後の注意点
貫通ひび割れ・非貫通ひび割れ・爆裂部の補修を4日間で終え、充填状況、断面修復部の一体性、浮きや欠損がないことを目視で確認しました。施工箇所には1年間の保証を付けています(補修材の剥離・浮きに限ります)。
- 築年数がたっているため、今回補修していない場所に、新たなひび割れや爆裂が出ることがあります。
- ひび割れ、錆汁、コンクリートの浮きを見つけたら、早めにご相談ください。小さいうちに直すほど、はつる範囲も費用も小さく済みます。
- 鉄筋の錆は中性化の進行で起きます。将来的には、外壁全体を保護する表面被覆などもご検討ください。
よくある質問
Q.ひび割れは、埋めるだけでは駄目なのですか?
A.割れ方によります。壁の裏まで届いている貫通ひび割れは外からの水の通り道になっているため、埋めるだけでなく、水を通さないことと、詰めた材料自体に強度があることの両方が必要です。今回、Uカットした溝に一般的な弾性シーリングを使わず、硬化すると既存コンクリートと一体になる硬質のエポキシ系材料を選んだのはそのためです。
Q.爆裂はなぜ起きるのですか?
A.コンクリートはもともとアルカリ性で、中の鉄筋を錆から守っています。年数がたつと表面から中性化が進み、それが鉄筋まで届くと鉄筋が錆び始めます。錆びた鉄筋は膨らみ、その力でまわりのコンクリートを押し割ります。これが爆裂です。築50年前後の建物でよく出ます。
Q.錆びた鉄筋は、そのままモルタルで埋めてはいけないのですか?
A.いけません。錆を落とさずに覆うと、内側で錆が進んで同じ場所がまた割れます。今回も、脆くなったコンクリートを手ではつって鉄筋を出し、ケレンで錆を落としてから防錆材を塗り、そのうえで断面修復材を塗り重ねています。この工程を省いた補修は数年で再発します。
Q.今回補修していない場所は、どうなりますか?
A.築年数がたっている建物では、今回直していない場所に新しいひび割れや爆裂が出ることがあります。ひび割れ、錆汁、コンクリートの浮きを見つけたら早めにご相談ください。小さいうちに直すほど、はつる範囲も費用も小さく済みます。
Q.工期と保証はどうなっていますか?
A.今回は貫通ひび割れ9箇所(計42.0m)、非貫通ひび割れ2箇所、爆裂4箇所を4日間で施工しました。施工箇所には1年間の保証を付けています(補修材の剥離・浮きに限ります)。
Q.管理組合の総会で説明したいのですが、資料は出してもらえますか?
A.調査の段階で劣化の位置・数量・状態をまとめた調査報告書を、工事後には施工内容と施工写真をまとめた施工完了報告書を作成しています。総会や理事会でそのままお使いいただける形でお出しします。
工事概要
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
|---|---|
| 建物 | 分譲マンション(1974年築・鉄筋コンクリート造) |
| 発注者 | 管理組合 |
| 施工内容 | 貫通ひび割れ補修(Uカット)/非貫通ひび割れ補修/爆裂・鉄筋露出部の断面修復 |
| 数量 | 貫通ひび割れ9箇所(計42.0m)、非貫通ひび割れ2箇所、爆裂4箇所 |
| 使用材料 | ショーレジンSTE-500(ショーレジン)/NSドカモルハード(日本化成)/マイルドサビガード(エスケー化研) |
| 施工期間 | 2026年9月(4日間) |
| 保証 | 1年(施工箇所の補修材の剥離・浮きに限る) |
大規模修繕でのコンクリート欠損の断面修復事例もあります。 → 港区六本木|マンション大規模修繕のコンクリート欠損補修|Kモルタルによる断面修復

ひび割れや錆汁、コンクリートの浮きが出ていませんか
ひび割れや爆裂の写真と、おおよその長さ・数を送っていただければ、Uカットで直すか、はつって断面修復が必要かの見立てをお伝えします。管理組合・管理会社様からのご相談も承ります。
関連ページ:ひび割れ・クラック補修










