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エレベーターピットの漏水・浸水を放置する危険性|原因・対策・高圧注入による止水工事を解説

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エレベーターピットに水が溜まる原因は?
漏水を放置する危険性と高圧注入による止水対策

エレベーターピットの漏水・浸水を放置する危険性|原因・対策・高圧注入による止水工事を解説

2026/07/30

エレベーターピットの漏水・浸水とは? 

エレベーターピットとは、エレベーターの最下部に設けられた空間で、ガイドレールやバッファ(緩衝器)、着床検出装置など、エレベーターの安全な運転に欠かせない設備が設置されています。
このピットは地中に位置することが多いため、地下水圧や雨水の影響を受けやすく、
建物の中でも漏水が発生しやすい場所の一つです。
「少し水が溜まっているだけだから問題ない」と思われることがありますが、継続的な漏水や浸水を放置すると、建物と設備の両方に影響を及ぼす可能性があります。

例えば、ピット内に水が入り続けると、ガイドレールやバッファなどの金属部材が腐食したり、
コンクリート内部の鉄筋腐食が進行したりする原因となります。

また、水位が上昇して配線やセンサーなどの電気設備へ達した場合には、絶縁不良や誤作動、
運行停止などにつながるおそれもあります。

ただし、ピット内に水があるからといって、直ちにエレベーターが故障するわけではありません。

重要なのは、「なぜ水が入っているのか」という原因を特定することです。

地下水がコンクリートのひび割れや打継ぎ部から浸入しているのか、
それとも雨水や配管からの漏水なのかによって、補修方法は大きく異なります。

そのため、エレベーターピットの漏水対策では、表面に見えている水だけを排水するのではなく、
漏水経路を調査し、原因に応じた止水対策を行うことが重要です。


この記事では、エレベーターピットで漏水・浸水が発生する主な原因や放置する危険性、高圧注入による止水工事の仕組みについて、施工会社の視点からわかりやすく解説します。

エレベーターピットで漏水
浸水が発生する主な原因 

エレベーターピットで発生する漏水は、単純に「地下だから水が入る」というものではありません。
実際には、コンクリートの施工継ぎ目やひび割れ、地下水圧など、
さまざまな要因が重なって漏水が発生しています。

そのため、水が出ている場所だけを見るのではなく、「どこから、どのように水が浸入しているのか」を
調査することが、適切な止水工事につながります。

コールドジョイント(打継ぎ部)からの漏水 エレベーターピットで最も多い漏水原因の一つが、
コンクリートの打継ぎ部(コールドジョイント)です。

コンクリートは一度にすべてを打設できないため、壁や床には打設を継ぎ足した部分が存在します。

この継ぎ目は構造上必要なものですが、地下水圧が加わると漏水経路となることがあります。

特に壁と床の打継ぎ部では、線状に水が染み出すケースが多く見られます。

<コンクリートのひび割れ(クラック)> 
コンクリートは乾燥収縮や温度変化、
建物のわずかな動きなどによって、ひび割れが発生することがあります。
このクラックが地下水の通り道になると、壁面から水がにじみ出たり、
水滴となって落ちたりする漏水が発生します。
表面から見えるひび割れが小さくても、内部では水が広範囲に移動している場合もあるため、
漏水箇所だけを補修しても改善しないことがあります。

< 床からの湧水 >
ピットの床面から水が湧き出している場合は、
地下水圧の影響を受けている可能性があります。

地下水位が高い地域では、コンクリート床の微細な隙間や打継ぎ部を通じて
地下水が押し上げられ、水たまりができることがあります。

このような漏水は、排水しただけでは改善せず、原因となる漏水経路への止水対策が必要です。 
地下水圧による影響 エレベーターピットは建物の最も低い位置にあるため、
周囲の地下水圧を受けやすい環境です。

地下水位の上昇や大雨の後などには、通常よりも地下水圧が高くなり、
それまで問題のなかったクラックや打継ぎ部から突然漏水が発生することもあります。
漏水原因によって補修方法は異なる 壁から水が出ている場合と、床から湧水している場合では、
原因も止水方法も異なります。

そのため、エレベーターピットの漏水対策では、「水が出ている場所」を補修するだけではなく、漏水経路や地下水圧の影響まで調査したうえで、建物の状況に適した止水工法を選定することが重要です。

エレベーターピットの漏水
浸水を放置するとどうなる? 

エレベーターピットの漏水や浸水は、「少し水が溜まっているだけ」と軽く考えられてしまうことがあります。
しかし、継続的に水が浸入している状態は、エレベーター設備だけでなく、建物そのものの耐久性にも影響を及ぼす可能性があります。
漏水は自然に止まることはほとんどなく、原因を改善しない限り、時間の経過とともに劣化が進行していくケースが多く見られます。
金属部材の腐食が進行する エレベーターピット内には、ガイドレールやバッファ、固定金具など、多くの金属部材が設置されています。
これらの部材が長期間水分にさらされると、錆や腐食が進行しやすくなります。
腐食が進むと部材の耐久性や維持管理にも影響するため、早い段階で漏水原因を特定し、止水対策を行うことが重要です。
電気設備への影響 エレベーターピットには、着床検出装置や配線、点検設備などの電気部品も設置されています。
漏水によって水位が上昇し、これらの設備へ水が接触した場合には、絶縁不良や誤作動、機器故障などが発生する可能性があります。
必ず故障するわけではありませんが、漏水を放置するほど設備への影響が生じるリスクは高くなります。
コンクリート構造物の劣化につながる 漏水は設備だけでなく、コンクリート躯体にも影響を与えます。
地下水が継続的に浸入すると、コンクリート内部の鉄筋腐食が進み、ひび割れやエフロレッセンス(白華)、さらには爆裂現象へ発展する可能性があります。
つまり、現在見えている漏水は、建物内部で劣化が進行しているサインである場合も少なくありません。
漏水範囲が広がり、補修費用が増えることも 漏水を放置すると、新たなクラックや打継ぎ部へ水が回り込み、当初よりも広い範囲で止水工事や補修工事が必要になるケースがあります。
早い段階で原因を調査し対策を行えば、比較的小規模な補修で対応できることもありますが、劣化が進行すると工事範囲や工期、費用が大きくなる可能性があります。
「排水すれば安心」ではない ピット内に溜まった水を排水すると、一時的にはきれいになったように見えます。
しかし、地下水や漏水経路がそのままであれば、再び同じ場所へ水が浸入する可能性があります。
エレベーターピットの漏水対策では、水を取り除くことではなく、「なぜ水が入っているのか」を調査し、漏水経路そのものを止水することが再発防止につながります。

第4章 高圧注入による止水工事とは?

再発を防ぐための考え方 エレベーターピットの漏水は、コンクリート表面に防水材を塗ったり、見えている隙間をシーリングで塞いだりするだけでは改善しないことがあります。
その理由は、水がコンクリートの内部を通って浸入しているためです。
地下水は目に見えるひび割れだけでなく、打継ぎ部やコンクリート内部の微細な隙間を通って移動します。
そのため、表面だけを補修しても、水は別の経路を通って再び漏れ出すことがあります。
高圧注入工法とは 高圧注入工法は、漏水しているクラックや打継ぎ部、壁と床の入隅などに削孔(穴あけ)を行い、専用の注入器を用いて止水材をコンクリート内部へ圧送する工法です。
止水材は漏水経路へ浸透・充填され、水の通り道を内部から遮断することで漏水を抑制します。
エレベーターピットでは、地下水圧の影響を受けているケースも多いため、漏水経路を正確に把握し、適切な位置・範囲へ注入することが重要です。 
原因に合わせた工法選定が重要 すべての漏水が同じ工法で解決するわけではありません。
例えば、壁のクラックから漏水している場合と、床から湧水している場合では、水の浸入経路や地下水圧のかかり方が異なります。
また、打継ぎ部からの漏水、配管貫通部からの漏水、誘発目地からの漏水など、原因によって施工方法や注入位置も変わります。
そのため、現地調査で漏水原因を特定し、それぞれの状況に適した止水工法を選定することが、再発防止につながります。
止水工事で大切なのは「水を止めること」ではなく「原因を止めること」 止水工事の目的は、見えている水を一時的に止めることではありません。
重要なのは、水が建物内部へ浸入している経路を特定し、その経路を遮断することです。
原因を把握せずに補修を繰り返すと、別の場所から漏水が発生することもあります。 そのため、エレベーターピットの漏水対策では、「調査」「原因の特定」「工法の選定」「止水施工」「施工後の確認」までを一連の工程として行うことが、長期的な再発防止につながります。

第5章 止水工事で再発を防ぐために
重要なポイント 

エレベーターピットの漏水は、止水材を注入すれば必ず解決するというものではありません。
同じように見える漏水でも、原因や地下水圧の影響、コンクリートの状態によって適切な施工方法は異なります。
そのため、再発を防ぐためには、施工前の調査から施工後の確認までを含めた総合的な止水対策が重要です。
漏水経路を正確に特定する 止水工事で最も重要なのは、水がどこから浸入しているのかを見極めることです。
壁面から漏れているように見えても、実際には床との打継ぎ部から水が回り込んでいることや、離れた場所のクラックから内部を伝って漏れていることもあります。
見えている漏水箇所だけではなく、地下水圧やコンクリート内部の水の流れまで考慮した調査が、適切な工法選定につながります。
漏水原因に適した止水工法を選定する 漏水の原因は一つではありません。
- コールドジョイント(打継ぎ部) - コンクリートのクラック - 壁と床の入隅 - 配管貫通部 - 誘発目地 - 床からの湧水 このように原因が異なれば、削孔位置や注入範囲、使用する止水材も変わります。
現場の状況に応じて工法を選定することが、再発防止には欠かせません。
施工後の確認も重要な工程 止水工事は、注入作業が終われば完了ではありません。
施工後には漏水が止まっているかを確認し、必要に応じて追加施工や経過観察を行うことで、止水効果を確認します。
特に地下水位は季節や降雨によって変動するため、大雨後など漏水が発生しやすい条件も考慮しながら確認することが大切です。
応急処置ではなく、原因から改善することが重要 ピット内の排水や表面補修は、一時的な応急処置として有効な場合もあります。
しかし、地下水が浸入する原因を改善しなければ、時間の経過とともに再び漏水が発生する可能性があります。
エレベーターピットの漏水対策では、「水を取り除く」のではなく、「水が入る原因を止める」という考え方が、建物を長く安全に維持するために重要です。

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第6章 エレベーターピットの漏水は早期発見
早期対策が建物を守る 

エレベーターピットの漏水や浸水は、建物の地下で発生するため、普段は気付きにくい劣化の一つです。
しかし、漏水を放置すると、ガイドレールやバッファなどの金属部材の腐食、コンクリート内部の鉄筋腐食、さらには電気設備への影響など、建物と設備の両方に影響を及ぼす可能性があります。
また、漏水は時間の経過とともに自然に改善することはほとんどなく、地下水圧やひび割れ、打継ぎ部などの原因が残っている限り、再び同じ場所や別の場所から漏水が発生することがあります。
そのため、ピット内の水を排水するだけでは根本的な解決にはなりません。
重要なのは、漏水経路を調査し、原因に応じた止水対策を行うことです。
特にエレベーターピットは、建物の安全性や設備の維持管理にも関わる重要な場所です。
壁から水が染み出している、床に水が溜まる、雨が降るたびに漏水するなどの症状が見られる場合は、早めに原因を調査することで、補修範囲の拡大や大規模な修繕を防げる可能性があります。
LIFIXでは、エレベーターピットの漏水原因を調査し、クラックやコールドジョイント、壁と床の入隅、床からの湧水など、漏水状況に応じた止水工法をご提案しています。
地下室や地下駐車場、電気室などを含め、地下構造物の漏水でお困りの際は、お気軽にご相談ください。

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よくある質問(FAQ) 

Q1. エレベーターピットに少量の水が溜まっているだけでも対策は必要ですか?
少量の水であっても、継続的に水が溜まっている場合は注意が必要です。
地下水や雨水がコンクリートのひび割れや打継ぎ部から浸入している可能性があり、放置すると金属部材の腐食やコンクリートの劣化につながることがあります。
まずは原因を調査し、漏水経路を特定することが重要です。

Q2. エレベーターピットで漏水が発生する主な原因は何ですか?
主な原因として、コンクリートのクラック(ひび割れ)、コールドジョイント(打継ぎ部)、壁と床の入隅、配管貫通部、地下水圧の影響などが挙げられます。
見えている漏水箇所と実際の浸入経路が異なることも多いため、現地調査による原因の特定が欠かせません。

Q3. エレベーターピットの漏水を放置するとどうなりますか?
漏水を放置すると、ガイドレールや固定金具などの金属部材が腐食しやすくなるほか、コンクリート内部の鉄筋腐食やひび割れの進行につながる可能性があります。
また、水位が上昇して電気設備へ影響した場合には、絶縁不良や誤作動、機器故障などのリスクも高まります。

Q4. 高圧注入による止水工事とはどのような工法ですか?
高圧注入工法は、漏水しているクラックや打継ぎ部などへ削孔を行い、止水材をコンクリート内部へ注入して漏水経路を充填・遮断する工法です。
表面を塞ぐだけでは止まりにくい地下構造物の漏水対策として広く採用されています。
なお、最適な工法は漏水原因や建物の状況によって異なるため、現地調査に基づいた工法選定が重要です。

Q5. 止水工事を行えば再発することはありませんか?
適切な調査を行い、原因に応じた工法で施工することで再発リスクを低減できますが、建物の状態や地下水圧、別の漏水経路の有無などによって状況は異なります。
そのため、止水工事では施工前の原因調査、適切な工法選定、施工後の確認までを一連の工程として行うことが大切です。

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