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コンクリート打ち継ぎ部からの漏水原因とは?最適な止水材と止水工法を解説

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コンクリート打ち継ぎ部からの漏水原因とは?
最適な止水材と止水工法を解説

コンクリート打ち継ぎ部からの漏水原因とは?最適な止水材と止水工法を解説

2026/07/31

なぜコンクリートの打ち継ぎ部から
水漏れが発生するのか? 

地下室や地下駐車場、エレベーターピット、共同溝などの地下コンクリート構造物では、
「打ち継ぎ部」から漏水が発生するケースが多く見られます。

打ち継ぎ部とは、コンクリートを一度に打設できないため、
前後に分けて施工した際に生じる継ぎ目のことです。
建物の施工では必要不可欠な部分であり、打ち継ぎ部があること自体は異常ではありません。
しかし、この継ぎ目はコンクリートが連続していないため、地下水圧の影響を受けると、
水の浸入経路になりやすいという特徴があります。

特に地下構造物では、建物の外側から常に地下水圧が作用している場合があります。
打ち継ぎ部にわずかな隙間や施工時の不連続部があると、
その部分を通って地下水がコンクリート内部へ浸入し、室内側へ漏水として現れることがあります。

また、漏水の原因は打ち継ぎ部だけとは限りません。

周辺のクラック(ひび割れ)やコールドジョイント、壁と床の入隅などから浸入した水が
コンクリート内部を伝わり、最終的に打ち継ぎ部から漏れているように見えるケースも
少なくありません。
そのため、漏水箇所だけを補修しても、実際の浸入経路が別の場所にあれば再発する可能性があります。
地下コンクリートの漏水対策では、「水が出ている場所」だけを見るのではなく、
「どこから水が浸入しているのか」を調査し、原因に応じた止水工法を選定することが重要です。


この記事では、打ち継ぎ部から漏水が発生する仕組み、適切な止水材の選び方、
高圧注入による止水工法の特徴、それぞれの工法の違いについて詳しく解説します。

打ち継ぎ部が漏水しやすい3つの理由 

打ち継ぎ部は、地下コンクリート構造物の中でも特に漏水が発生しやすい場所です。

しかし、打ち継ぎ部があるだけで漏水するわけではありません。
施工時の条件や建物が置かれている環境、経年による劣化など、
複数の要因が重なることで漏水が発生します。
施工時に生じるわずかな不連続部 打ち継ぎ部は、新しく打設する
コンクリートと、先に硬化したコンクリートを接合する部分です。
適切に施工されていても、コンクリートは完全に一体化するわけではありません。
そのため、目に見えない微細な空隙や不連続部が生じることがあり、
地下水が浸入する経路になる場合があります。

特に地下構造物では、このわずかな隙間でも地下水圧の影響を受けると漏水へ発展することがあります。
 
 { 地下水圧が継続的に作用する }

地下室や地下駐車場、受水槽、エレベーターピットなどの地下構造物では、
常に地下水圧を受けている場合があります。

地下水圧は建物の外側からコンクリートを押し続けるため、
打ち継ぎ部やクラックなどの弱点へ水が浸入しようとします。

雨量が多い時期や地下水位が上昇した際には、水圧が高くなり、
それまで漏水していなかった場所から突然漏水が発生することもあります。

経年劣化による漏水リスクの増加 建物は完成した瞬間から、温度変化や乾燥収縮、
わずかな構造変位などの影響を受け続けます。

これらの影響によって打ち継ぎ部周辺に微細なひび割れが発生したり、
防水性能が低下したりすると、水が浸入しやすい状態になります。


また、コンクリート内部で水の通り道が形成されると、
漏水箇所とは離れた場所から水が現れることも少なくありません。

{ 打ち継ぎ部の漏水は原因調査が重要 }

打ち継ぎ部から水が漏れているように見えても、実際には近くのクラックや配管貫通部、
壁と床の入隅などが原因となっているケースもあります。
そのため、漏れている場所だけを補修するのではなく、漏水経路を調査し、
地下水圧や建物の構造も考慮したうえで止水工法を選定することが、再発防止につながります。

打ち継ぎ部の漏水は、表面補修だけでは
止まらないことがある 

打ち継ぎ部からの漏水を目にすると、
シーリング材や防水材で表面を塞げば止まると思われることがあります。

しかし、地下コンクリート構造物の漏水は、コンクリート内部を通って
水が移動しているケースが多く、表面だけを補修しても根本的な解決にならないことがあります。

特に地下構造物では、建物の外側から地下水圧が継続的に作用しています。

そのため、漏水箇所だけを塞いだ場合でも、水は別の隙間やクラックを通って
新たな出口を見つけ、別の場所から漏れ出すことがあります。


{ 漏水箇所と浸入経路は一致しないことが多い }
実際の現場では、水が出ている場所と、
水が建物へ浸入している場所が異なるケースは少なくありません。
例えば、壁の打ち継ぎ部から漏水しているように見えても、
実際には上部のクラックや壁と床の入隅、配管貫通部などから浸入した地下水が、
コンクリート内部を移動して打ち継ぎ部から現れていることがあります。

そのため、目に見える漏水だけを補修すると、一時的に水が止まっても、
別の場所から再び漏水する可能性があります。


{ 地下水圧が高いほど止水は難しくなる }
地下水位が高い地域や、大雨の後など地下水圧が上昇する条件では、
打ち継ぎ部へ作用する水圧も大きくなります。
このような環境では、表面補修だけでは水圧に耐えられず、止水効果が十分に得られない場合があります。
そのため、地下構造物の漏水対策では、地下水圧や漏水経路を考慮した
止水工法を選定することが重要です。


{ 原因に応じた工法選定が再発防止につながる }
打ち継ぎ部の漏水は、すべて同じ方法で補修できるわけではありません。
漏水量や地下水圧、打ち継ぎ部の状態、建物の構造などによって適した工法は異なります。
そのため、現地調査によって漏水原因を把握し、使用する止水材や施工方法を
適切に選定することが、長期的な止水効果と再発防止につながります。


次は、地下コンクリートの止水工事で使用される代表的な止水材であるウレタン樹脂や
エポキシ樹脂などの特徴や、それぞれの適用場面について解説します。

打ち継ぎ部の漏水対策に使われる
主な止水材と工法 

地下コンクリートの打ち継ぎ部から発生する漏水は、原因や漏水量、地下水圧、
]コンクリートの状態によって適した止水材が異なります。

そのため、「どの止水材が一番優れているか」ではなく、
漏水状況に応じて適切な材料を選定することが重要です。


<ウレタン樹脂系止水材>
ウレタン樹脂系止水材は、地下構造物の漏水対策で広く使用されている材料です。
水と反応して発泡・硬化するタイプや、非発泡タイプなどがあり、
ひび割れや打ち継ぎ部の漏水経路へ注入して止水を行います。
柔軟性を持つ製品が多く、微細なひび割れや構造物のわずかな動きに追従しやすいことが特徴です。

<エポキシ樹脂>
エポキシ樹脂は、コンクリートの接着性や強度回復を目的として使用されることが多い材料です。
硬化後は高い強度が得られるため、構造的な補修にも用いられます。
一方で、水が流れ続けている漏水箇所では施工条件が限られる場合があり、
漏水状況に応じて他の止水材と使い分けることが重要です。

<セメント系止水材>
セメント系止水材は、比較的漏水量が少ない箇所や、
断面修復などの補修工事と組み合わせて使用されることがあります。
コンクリートとのなじみが良く、仕上げ工程へ移行しやすい点が特徴ですが、地下水圧が継続的に作用する漏水では、単独では十分な止水効果が得られない場合もあります。

<止水材は「性能」より「適材適所」が重要>
止水材には、それぞれ得意な用途と施工条件があります。
例えば、  ・地下水が勢いよく流出している漏水
・打ち継ぎ部からのにじみ漏水
・クラックからの漏水
・構造補修を兼ねる補修工事
では、適した止水材や施工方法が異なります。

そのため、材料だけを選ぶのではなく、漏水原因や地下水圧、
コンクリートの状態を確認したうえで、最適な止水工法を選定することが重要です。

<硬化時間や耐水圧性能は製品ごとに異なる>
止水材の硬化時間や耐水圧性能は、樹脂の種類だけでなく、メーカーや製品仕様、
施工時の温度、漏水状況などによって異なります。

そのため、「ウレタン樹脂は○分で硬化する」「○MPaまで耐えられる」と一律にはいえません。
施工にあたっては、各製品の技術資料や施工要領に基づき、
現場条件に適した材料を選定することが重要です。

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打ち継ぎ部の漏水を再発させないための
止水工事のポイント 

地下コンクリートの打ち継ぎ部からの漏水は、止水材を注入するだけで解決するとは限りません。
重要なのは、漏水原因を正確に把握し、地下水圧や建物の状態に応じた施工を行うことです。
漏水箇所だけを補修すると、一時的に水が止まっても、別の経路から再び漏水することがあります。
そのため、止水工事では「漏れている場所」ではなく、
「水が浸入している経路」を見極めることが重要です。

<現地調査で漏水原因を特定する>
止水工事は、まず現地調査から始まります。
打ち継ぎ部から漏水しているように見えても、実際には壁のクラックや配管貫通部、
壁と床の入隅などから地下水が浸入していることもあります。
漏水の状況や地下水圧、コンクリートの状態を確認し、原因を特定したうえで施工計画を立てます。
原因に応じて止水材と施工方法を選定する 漏水量や地下水圧、打ち継ぎ部の形状によって、
適した止水材や施工方法は異なります。

例えば、継続的に地下水が流出している場合と、にじみ程度の漏水では施工方法が変わることがあります。
現場条件に合わせて止水材を選定し、削孔位置や注入範囲を適切に計画することが、
止水効果を高めるポイントです。

<高圧注入による止水施工>
施工では、漏水経路に向けて削孔を行い、注入パッカーを設置したうえで止水材を圧入します。
止水材はコンクリート内部の漏水経路へ浸透・充填され、水の通り道を遮断します。
地下水圧が作用している現場では、漏水状況を確認しながら適切な圧力や
注入量で施工を進めることが重要です。

<施工後の確認が再発防止につながる>
止水工事は、注入作業が終われば完了ではありません。
施工後に漏水状況を確認し、必要に応じて追加施工を行うことで、止水効果を確認します。

また、大雨や地下水位の変動によって漏水状況が変化する場合もあるため、
施工後の確認まで含めて止水工事と考えることが、長期的な再発防止につながります。

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打ち継ぎ部の漏水は
早期の原因調査と適切な止水工事が重要 

地下コンクリートの打ち継ぎ部から発生する漏水は、地下水圧や施工時の不連続部、
経年劣化など、さまざまな要因が重なって発生します。
一見すると小さな漏水であっても、放置することで漏水範囲が広がったり、コンクリート内部の鉄筋腐食やエフロレッセンス(白華)、爆裂などの劣化につながる可能性があります。

また、漏水している場所だけを補修しても、水が浸入している経路が残っていれば、
別の場所から再び漏水が発生することもあります。

そのため、地下コンクリートの止水工事では、「水が出ている場所」ではなく、
「水がどこから浸入しているのか」を調査することが重要です。

現地調査によって漏水原因を特定し、地下水圧や建物の構造、
漏水状況に応じた止水材と工法を選定することで、再発リスクの低減につながります。

地下室や地下駐車場、受水槽、エレベーターピットなどの地下構造物で、
打ち継ぎ部からの漏水や壁からの染み出し、水たまりなどの症状が見られる場合は、
早めに原因を調査することをおすすめします。

LIFIXでは、地下コンクリート構造物の漏水調査から止水工事まで一貫して対応しています。
現場の状況を確認したうえで、打ち継ぎ部やクラック、壁と床の入隅、配管貫通部など、
それぞれの漏水原因に適した止水工法をご提案いたします。

よくある質問(FAQ) 

Q1. コンクリートの打ち継ぎ部から漏水する原因は何ですか?
コンクリートの打ち継ぎ部は、異なるタイミングで打設したコンクリートの継ぎ目であり、地下水圧や施工時のわずかな不連続部、経年劣化などが重なることで漏水が発生することがあります。
また、周辺のクラックや配管貫通部から浸入した水が打ち継ぎ部から漏れ出しているケースもあるため、漏水経路の調査が重要です。

Q2. 打ち継ぎ部の漏水は表面補修だけで止められますか?
地下コンクリートの漏水は、コンクリート内部を水が移動していることが多く、表面だけを補修しても根本的な解決にならない場合があります。
地下水圧が作用している現場では、漏水経路を特定し、高圧注入工法など適切な止水工法を選定することが重要です。

Q3. 打ち継ぎ部の止水にはウレタン樹脂とエポキシ樹脂のどちらが適していますか?
どちらが優れているというわけではなく、漏水状況や施工目的によって使い分けます。
一般的に、漏水している箇所の止水にはウレタン樹脂系止水材が使用されることが多く、エポキシ樹脂はコンクリートの接着や構造補修を目的として使用されることが多くあります。
現場の状況に応じた材料選定が重要です。

Q4. 高圧注入による止水工事とはどのような工法ですか?
高圧注入工法は、コンクリートに削孔を行い、漏水経路へ止水材を圧送して内部から水の通り道を充填・遮断する工法です。
地下室や地下駐車場、エレベーターピットなど、地下構造物の漏水対策で広く採用されています。

Q5. 打ち継ぎ部の漏水を放置するとどうなりますか?
漏水を放置すると、コンクリート内部の鉄筋腐食やエフロレッセンス(白華)、爆裂などの劣化が進行する可能性があります。
また、漏水範囲が広がることで補修規模が大きくなり、工事費用や工期が増加することもあります。
早期に原因を調査し、適切な止水対策を行うことが建物の長寿命化につながります。

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