地下止水工事の施工事例|地下室・地下駐車場の漏水を高圧注入で止水【東京都】
2026/07/01
こんにちは、株式会社LIFIX(リフィックス)鈴木です。
今回は東京都内で施工した地下止水工事をご紹介します。
地下構造物では、打継ぎ部やひび割れから地下水が浸入し、漏水が発生するケースが少なくありません。
今回の現場で実施した止水工事の内容と、地下漏水が発生する原因について分かりやすくご紹介します。
地下漏水の原因
地下構造物では、
このような場所から漏水することが多くあります。
・✅外部に面した打継ぎ部
・✅ジャンカ
・✅コンクリートのひび割れ
・✅セパレーター跡
・✅配管貫通部
✴︎目視調査後✴︎
漏水は確認できましたが、天井にモルタルが塗られていたため水の出所が分かりにくく、モルタルの劣化も激しく剥落のリスクもあるため、撤去する方向で検討させていただきました。
築50年以上の建物で、コンクリートクラックも至る所にある状況でした。
漏水もかなりしていて、足首まで浸かるほどの量水量でした。
⚠️ 地下漏水を放置すると…
地下室や地下駐車場の漏水は、「少し水がにじんでいるだけだから大丈夫」と放置されることがあります。 しかし、漏水は時間の経過とともに建物内部へ影響を及ぼし、補修費用が大きくなる原因にもなります。 このような症状が現れた場合は、早めの調査・補修をおすすめします。
💡 ワンポイント
地下漏水は、「水を止める」だけでは根本的な解決にならないケースもあります。
LIFIXでは、漏水箇所だけでなく、地下水の浸入経路や建物の状態まで調査したうえで最適な止水工法をご提案しています。
材料・ハイセルOH9X
(親水性ポリウレタン樹脂止水材)
止水材高圧注入工事
今回の現場では、多量の漏水に対応できる親水性ポリウレタン樹脂止水材「ハイセル OH-9X」を使用しました。
ハイセル OH-9Xは、水と反応して弾性ゲルを形成し、コンクリート内部の漏水経路へ浸透して止水する材料です。漏水量が多い現場や地下構造物の止水工事で多く採用されており、高い止水性能と浸透性が特長です。
特にコンクリートが脆くなっている状況で、発砲系ウレタンなどを注入してしますと、コンクリートが耐えきれなくなり、コンクリートを破壊してしまうケースもあるので、しっかり確認して材料選定をしております。
💡施工のポイント
今回の現場では、漏水箇所だけに止水材を注入するのではなく、水の流れ(漏水経路)を確認しながら施工を行いました。
実際に注入した親水性止水材が、別の場所から排出されたことで、コンクリート内部で水が通っている経路を把握することができました。
このように、地下構造物の漏水は目に見える漏水箇所だけが原因とは限りません。 コンクリート内部の水みち(漏水経路)を正確に把握し、その経路を止水材で充填することが、再発を防ぐための重要なポイントです。
LIFIXでは、現場ごとの漏水状況や構造を確認しながら、最適な削孔位置や注入方法を判断し、一時的な止水ではなく再発防止を見据えた施工を心掛けています。
地下室・地下駐車場・地下ピットなどの漏水は、建物ごとに原因や水の流れが異なるため、現地調査に基づいた適切な止水工事が重要です。
地下漏水・止水工事のご相談はLIFIXへ
地下室や地下駐車場、地下ピットなどの漏水は、目に見える漏水箇所だけが原因とは限りません。 コンクリート内部には複雑な水みち(漏水経路)が形成されていることも多く、原因を正確に調査したうえで適切な止水工法を選定することが、再発防止につながります。 LIFIXでは、現地調査から原因の特定、止水工事、コンクリート補修まで一貫して対応しています。「壁から水がにじんでいる」「地下駐車場で漏水している」「他社で補修したが再発した」など、地下構造物の漏水でお困りの際は、お気軽にご相談ください。 建物の状況に合わせた最適な止水工法をご提案いたします。
今回の地下漏水を、どのように特定したか
今回の現場は東京都三鷹市の築50年以上のRC造建物です。地下室の天井入隅から漏水し、漏水量が多いときには床に足首程度まで水が溜まる状態でした。表面にはモルタルが施工されていたため、最初に見えている水の出口だけでは、コンクリート躯体内の水みちを判断できませんでした。
| 施工場所 | 東京都三鷹市 |
|---|---|
| 建物 | 築50年以上のRC造建物 |
| 症状 | 地下室天井の入隅からの多量漏水 |
| 確認した原因箇所 | デッキスラブとコンクリート壁の境目 |
| 施工 | 高圧注入止水工事 |
| 使用材料 | 東邦化学工業 ハイセルOH-9X(親水性ポリウレタン樹脂止水材) |
1.劣化した天井モルタルを撤去
モルタルには劣化と浮きがあり、剥落リスクも確認されました。漏水箇所を隠しているモルタルを撤去し、デッキスラブと壁の取り合いを直接確認できる状態にしました。
2.乾燥させて再び水が出る位置を確認
トーチやヒートガンを使って表面を乾燥させ、再び水が湧いてくる位置を追いました。その結果、デッキスラブとコンクリート壁の境目から水が出ていることを確認しました。地下漏水では、濡れている範囲全体を原因と決めつけず、水が再出現する場所と周辺の打継ぎ・ひび割れ・空隙を合わせて確認することが重要です。
3.注入材の動きから躯体内の水みちを確認
確認した経路へ高圧注入を行ったところ、注入した材料が別の場所から現れました。これはコンクリート内部で水みちがつながっていたことを示す現場上の手掛かりです。目に見える出口だけを塞ぐのではなく、材料の反応と移動を確認しながら注入位置を調整しました。
漏水量、躯体の劣化状態、モルタルの浮き、デッキスラブと壁の取り合い、注入材のリーク位置を一つずつ確認し、施工範囲を決定しました。使用材料や圧力は現場条件によって変わるため、すべての地下漏水に同じ施工を当てはめるものではありません。
地下漏水の見積りで確認する項目
この施工事例の契約金額は公開していません。地下漏水工事の費用は、漏水量、施工面積、削孔数、使用材料、既存仕上げの撤去、作業高さ、搬入経路、設備養生、夜間作業の有無などで変わります。写真だけで断定せず、現地で水みちと施工条件を確認したうえでお見積りします。
地下室の水がどこから来ているか分からない場合もご相談ください
雨の日だけ漏れる、晴天時も湿っている、補修後に別の場所から出た、天井や壁の仕上げ材で原因が見えない場合も調査対象です。建物全体の状況を確認し、高圧注入、裏面注入、止水セメント、排水誘導などから現場に合う方法を検討します。
詳しい対応範囲は地下漏水補修・止水工事をご覧ください。
執筆・技術確認:株式会社LIFIX 鈴木正春|最終更新:2026年7月21日
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